当会について(更新中)

マイネルディンプル サポータークラブは2014年1月1日付けで発足しました。

2023年4月1日付けにて「マイネルディンプル、スプレモ会」として再スタートすることになりました。

ここでは、マイネルディンプル号についてご紹介します。

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このたび、長年、乗馬として懸命に生きてきた、マイネルディンプル号のサポータークラブを発足し、サポーターを募集する運びとなりましたので、謹んでご案内申し上げます。ご協力頂ける方は、下のリンクからお申し込み下さい。よろしくお願い申し上げます。本文の最後にも入会フォームをリンクしております。


https://rha.or.jp/contact-members/inq05_6.html


【マイネルディンプルってどんな馬?】

1994年4月8日生まれ サラブレッドのマイネルディンプルは、1997年1月に競走馬としてデビューし、5月までに9戦し、二着一回の未勝利馬として引退。後に札幌競馬場の誘導馬となりました。




競馬場で配布されるレーシングプログラムで紹介されました!




2006年頃まで、誘導馬をするかたわら、札幌競馬場乗馬センターで、高校生や社会人の乗用馬としてスーパーホースとして活躍、「マイネルに乗りたい!」ととりあいになるほどの人気馬でした。

しかし10歳を過ぎると、芦毛の宿命ともいえる、メラノーマ(悪性黒色腫)に苦しみます。JRAにて手術を成功させた後、静かな環境を求めて馬産地静内の乗馬クラブに移動しました。

静内の乗馬クラブ時代でもメラノーマは再発し、食道が圧迫され食餌がとれず衰弱したことがあり、関係者も諦めかけたことがあったそうです。また、右前、右トモを痛めており、歩くたびに股関節は、「ぎし、ぎし」と音をたてます。さらにメラノーマも不定期に症状が悪化し、馬房で横になることも多くなり、騎乗者の安全を考え、2012年春、乗馬引退が決定しました。18歳でした。

通常、体中に黒い悪性腫瘍ができている芦毛の馬はひきとる業者がなく、殺処分となります。




“私”が、偶然このクラブに横浜から連れて来た長年の愛馬、マイネルスプレモを短期間預けていた時に、横になっているマイネルディンプルを見て事情を聞いたところ、クラブでは処分について検討をしていたところでした。調べてみれば、札幌競馬場のスーパーホース。もともと、「馬生の最後だけでも幸せにしてやりたい」という願望が強かった私は、「その活躍にふさわしい最期を送らせたい。自宅に連れて行き、病状が悪化した時、安楽死、火葬します」、と2012年7月、自宅にひきとることになりました。

クラブの不手際で左前肢に牧柵がささる大けがを負ってしまい、移動が3週間遅れました。自宅に到着した時の様子です ↓

https://www.youtube.com/embed/V7EeTHQb054


2012年の冬は、メラノーマが噴火し(腫瘍が裂けて、黒い液体を噴出します)、尿の出も悪くなり、喉を餌が通りにくくなり、もはやこれまでか、と何度も獣医さんに診て頂きましたが、2013年の春を迎えてから怒涛の勢いで元気に復活しました。

そして2013年の夏に獣医さんに診て頂いたところ、「まだまだ7~8年は生きられる勢いがある」とのこと。眼の輝き、食への執着など!そうなりますと、一人の力では長期間にわたる「生」を支えきれないと判断しました。

というのもプーちゃんを迎えるために、厩舎の増改築、放牧地の拡張、牧柵工事追加、飼料庫の購入、そしてまる一年以上の維持費で既に150万円ほど貯蓄をとり崩してしまいました。元気になって長生きをすることは想定外のことでした。この時、獣医さんと話し合い、もう一度青草の季節を過ごさせて、2014年秋、寒さが厳しくなる頃に安楽死にしようと結論しました。

そんな時に、たまたまインターネットで知った「マイネルスティング先輩」から引退馬ネットと巡り合いました。もし十分な数のサポーターさんが集まってくれれば、プーちゃんはまだ生きてゆけるかもしれない。。。そんな思いでサポート会をスタートしたのです。




【サポート会員の皆様へ】

ディンプルは、札幌時代は、「王子」、「プリンス」と呼ばれる、雄大な馬格の美しい白馬でした。静内では、愛情を持って「ディンディン」と呼ばれていました。自宅にひきとった私は、「プリンス」と呼ばれていたことから、プーちゃんと呼ぶことにしました。

正会員:お一人、一月1,500円の会費、半年会費は9,000円、年会費は18,000円です。
あるいは
賛助会員:随時ご寄付

これらにより、ディンプルの生涯を支えて頂けます。



不定期に腫瘍が肥大し、QOLが乱高下するプーちゃんですが、2015年12月に最大の危機を迎えました。肛門脇のメラノーマが肥大し自壊、中から腫瘍液をたらしていました。



痛みから排便、排尿ができなくなり、食餌をとらなくなってしまったのです。

安楽死の決断を迫られたのですが、唯一の希望が、「大好きな青草なら食べて復活できるのでは?」ということでした。真冬でしたので、全国の馬好きさんに、「生牧草をプレゼントしていただけないか」呼び掛けさせていただき、総重量900㎏以上の生牧草が半年かけて届けられました。一日20㎏からスタート、10㎏、5㎏とお届けいただく箱の数を調整しながら、半年かけて傷を完治させました。


しかしながら芦毛のメラノーマは現代の医療では、完治不能と言われています。

2016年9月にアメリカの文献から、「白樺由来の酸が芦毛メラノーマの核を破壊する」という記事を読み、以来、支援者様からプレゼント頂くカバノアナタケを(1)食餌に混ぜることと、(2)腫瘍がむき出しになっている部分にスプレーするなどしています。効果があるのですが、(2)によってメラノーマが剥がれ落ちる時に、血管がむき出しになることがあり、痛みを生じるため、常にスプレーすることができません。

これ以外の延命治療はせず、日々をハッピーに、そして最期は苦痛のないお別れをすることを目指しています。また、サポーターさんは、高齢病馬をハッピーに生かす様子を見ていただきながら、馬の生きるべき道を感じ取って頂ければと思います。

まったくご縁のなかった素人が偶然にひきとり、つないだ命です。もし賛同頂けましたら、以下より入会お申し込み頂ければ幸いです。


https://rha.or.jp/contact-members/inq05_6.html

なお、本会では、郵送を伴う会報の発行はしていません。「幸福馬日記」ブログの公開ページに一般情報を、非公開ページにサポーター様向け情報を配信しているほか、Facebookのマイネルディンプルページ、Club Happy Horseページなどでも馬達の様子をお伝えしています。

ご入会いただいたサポーターさんには、(1)日記ページのパスワードと、(2)すべての領収証と入金情報を開示する収支報告ページのパスワードを発行しています。もしパスワードを紛失した場合は、発起人にお問い合わせください。パスワードは、他人への譲渡、開示は不可とさせていただいておりますので、取り扱いにはご注意ください。





マイネルディンプルとマイネルスプレモの2頭は、家族の一員として平等に暮らしていましたが、2020年11月、北海道の自宅での飼養から、山梨の養老牧場での飼養に切り替えることとなりました。

放牧地の傷みが激しく修復できないことと、堆肥の処理ができなくなったため、これ以上、自宅で二頭を飼養することができなくなりました。


















プーちゃん、2020年4月8日で26歳の誕生日を迎えました!

誕生日に、サポーターさんから生牧草が届きました!




おいしそうにほおばるプーちゃん。8年、この家で過ごしてきました!











2020年11月、スピ君と共に、23時間かけて山梨の養老牧場に移動しました。

はじっこにちょこっと富士山が見えています。

27才の誕生日を新天地で迎えることができました。引き続き応援頂ければ幸いです。